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某機関投資家でアナリストをやっていた頃、担当する企業への取材は主としてIR担当者を通じて行う。IR担当者のIRとは、Investor Relations の略で、直訳すると投資家との関係に関する担当者という事。
この世界に詳しくない方のために念のために説明をしておくと、アナリストと言ってもバイサイドのアナリストと、セルサイドのアナリストがある。バイサイドとは、いわゆる投資家であり、セルサイドとは証券会社。日本では、情報に対してコストをかけるという習慣が希薄であるため、セルサイドのアナリストの分析情報が直接的にお金になるのは稀で、証券会社は自らが抱えるアナリストの情報を基に、バイサイドである投資家のファンド・マネジャーが自分の証券会社を使って株式を売買し、手数料を支払ってもらうのが収益源となる。 一方、バイサイド・アナリストは、自社のファンド・マネジャーにのみ、情報を提供する。もちろん、インハウス(社内)のファンド・マネジャーのみならず、傘下の投資顧問会社のファンド・マネジャーにも情報提供を行う。 一般的に、アナリストと言えばセルサイド・アナリストを指す事が多く、また、報酬面でもセルサイド・アナリストの方がバイサイド・アナリストをはるかに上回る事も多く、さらには、機関投資家の企業内でも、アナリストはファンド・マネジャーのジュニア的な位置付けである事も多いので、色々な意味でバイサイド・アナリストは日の当たらない職業ではあるものの、考えようによっては様々な「醍醐味」がある、大いに楽しめる職業でもある。 第一に、セルサイド・アナリストではカバーしきれない企業もカバーできるという事。 第二に、他社にディスクローズする必要もないため、突っ込んだ議論がし易い事。 それ以外にも色々とバイサイド・アナリストの楽しさはあったが、今回、紹介する人との関係は、上記の二番目の「醍醐味」に関連する。 その企業は大企業である。誰でも知っている。だから、そのセクター担当のセルサイド・アナリストは全員、カバーしている。 そのIR担当者は情報開示にも積極的でセルサイド・アナリストからも、バイサイド・アナリストからも、ファンド・マネジャーからも、評判の良い人であった。 しかし、僕が彼と親密になった理由は、その部分ではなかった。 (続く)
by tommyb
| 2005-11-15 09:18
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